2017年12月14日 お知らせ
ベトナム人技能実習生 基礎級技能試験
代表の山本です。
先日、ベトナム人技能実習生2期生として当社に来てくれているファン・ダイ・ギア君の基礎級技能検定試験がありました。
ベトナム人技能実習生は、来日後半年経過するとこの試験をパスしなければなりませんが、今回も無事に合格することができました。
試験の内容は学科試験と実技試験があり、学科試験は板金の基礎知識、実技試験は1.2ミリの板をブレーキプレスで曲げる試験となります。
まずは図面を基に曲げ伸びを考慮した寸法を割出し、材料をシャーリングマシンで切断します。
次はブレーキプレスに適正な金型をセットし曲げる準備を行います。
今回は1.2ミリの材料を曲げるのでV溝の幅が6ミリの金型をセットします。
そして求められる形状に曲げていきます。
そして、完成です。
当社ではベトナム人技能実習生に煙突・排気筒の製作を教育し、仕事をしていただいていますので丸い形状が多く、ブレーキプレスでの角度曲げはあまりさせていませんが、試験という事で教育し試験に臨みました。
出来上がったものを試験官の方が、ノギスや隙間ゲージを用いて各部を採寸し採点を行いますが、各部の寸法精度は機械のコンディションにも大きく左右されるため、精密機械板金を行う業者のしっかり精度が出ており操作も簡単な最新のブレーキプレスを使うのと、弊社の様にサーボモーターのついていない20年落ちの機械で曲げるのとではかなり条件が違うと思います。日本に来て半年ですので、日本語がまだまだ分からずこれから勉強していくというレベルの子に、1枚の板で6回も曲げて寸法精度を求めるというのはちょっと難しいなと感じますね。
今回、合格してくれてほっとしていますが、教えるのも結構大変です。
国の制度なのでそういう諸事情や専門的な領域は考慮されませんが、もう少し考えていただきたいものです。